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ニードル脱毛(電気脱毛)という選択肢|白髪に反応する唯一の方法

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当サイトが繰り返し書いてきた制約があります。レーザーはメラニンに反応するので、白髪には反応しない。

この制約を回避できる方法が、ひとつだけ知られています。ニードル脱毛(電気脱毛、絶縁針脱毛)です。

どういう方法か

毛穴に細い針を挿し、電気を流して毛を作る組織に作用させる方法です。1本ずつ処理します。

国民生活センターの資料に寄せられた医師の解説は、医療機関で行われる脱毛の代表的な方法として、絶縁針を使用した針脱毛(電気脱毛)とレーザー脱毛の2つを挙げています。つまり医行為として位置づけられた方法です。

レーザーとの決定的な違いは、毛の色に依存しないことです。メラニンを標的にしないため、白髪でも産毛でも対象になります。

だから、こういう場面で候補になる

① 白髪が出てきた場合

レーザーが反応しないため、黒い毛だけが減って白い毛が残るという状態になります。年齢と脱毛の関係は介護脱毛と年齢の関係にまとめました。

② レーザーで残った毛の仕上げ

ゴリラクリニックの公式サイトも、メラニンに反応する脱毛では白髪や産毛に効果がない旨を記載しています。コースを終えても数本残る、という場面で候補になります。

③ 細かいデザインを詰めたい場合

1本ずつ処理するため、境界の作り込みができます。デザインの考え方はデザインを残すヒゲ脱毛へ。

④ 日焼けしている・肌の色が濃い場合

レーザーは肌側のメラニンにも反応するためリスクが上がりますが、ニードル脱毛はその制約を受けにくいとされます。ただし判断は医師が行います

診療指針には項目がない

正直に書いておきます。3学会の「美容医療診療指針(令和3年度改訂版)」第5章「脱毛治療」で推奨度が示されているのは、レーザー等の機器による脱毛です。

  • ロングパルスアレキサンドライトレーザー … 推奨度1
  • ダイオードレーザー … 推奨度1
  • Nd:YAGレーザー … 推奨度1
  • 蓄熱式脱毛 … 推奨度1
  • IPL … 推奨度2

ニードル脱毛についてのクリニカルクエスチョンは、同章に設けられていません。

これは「否定された」という意味ではありません。指針は未承認医薬品・機器を使用する頻度の高い施術を対象に検討したもので、扱う範囲が決まっています。ただ、レーザーのような推奨度の裏づけを当サイトが提示できないことは、そのまま書いておきます。

機器ごとの推奨度は脱毛の機械は何が違うのかにまとめました。

現実的な制約

理屈のうえでは万能に見えますが、実務では制約が大きい方法です。

① 時間がかかる。 1本ずつ処理するため、面で照射するレーザーとは処理速度が桁違いです。広い範囲には向きません

② 痛みが強いとされる。 毛穴に針を挿して通電するため、レーザーより痛みを感じやすいと説明されます。麻酔の取り扱いを確認してください → 痛みと麻酔

③ 費用の構造が違う。 時間制や本数制が中心で、レーザーの「部位×回数のコース」とは比較の仕方が変わります

④ 扱う医療機関が限られる。 当サイトが掲載している8院では、ニードル脱毛の取り扱いを確認できていません。 扱っている医療機関を自分で探す必要があります → クリニック一覧

使い分けの考え方

以上から、実務的な位置づけはこうなります。

目的 向いている方法
広い範囲の毛量を減らす レーザー(面で処理できる)
白髪に対応する ニードル
残った数本を仕上げる ニードル
細かい境界を作る ニードル
費用と時間を抑える レーザー

つまりどちらが優れているかではなく、順番の問題です。多くの場合、レーザーで大部分を減らし、必要ならニードルで仕上げる——という組み立てが現実的になります。

受ける場所の注意

ここは重要です。エステサロンで「電気脱毛」をうたう施術には注意が必要です。

国民生活センターは、エステで「電気脱毛」など医師法等の関係法令に抵触するおそれのある施術を受けたという相談がみられるとしています。毛を作る組織を破壊する行為は医行為であり、医療機関でしか行えません。

線引きは医療脱毛とサロン脱毛の違いにまとめました。

カウンセリングで聞くこと

  1. 料金の単位(時間制か本数制か。1回あたりの上限)
  2. 1回でどのくらい進むかの見通し
  3. 麻酔の取り扱いと料金
  4. 施術者は誰か
  5. トラブル時の診察・薬は無料か
  6. レーザーとの併用をどう組むか

5番目は他の施術と同じ確認事項です。針を使う以上、毛のう炎や色素沈着などのリスクは考慮しておくべきです。

施術のリスクと副作用

医療脱毛は自由診療で、公的医療保険は適用されず全額自己負担です。

主なリスク

  • 一度破壊された毛根は元に戻せません
  • 1本ずつ処理するため、広い範囲では時間と費用がかかります
  • 針を用いるため、施術部位の炎症や色素沈着が生じることがあります
  • 3学会の診療指針の脱毛治療の章には、ニードル脱毛についての推奨度の記載はありません
  • 回数を重ねても、毛が完全になくなることが保証されるものではありません

主な副作用

  • 施術時の痛み(レーザーより強いとされます)
  • 施術直後の赤み・腫れ
  • 毛のう炎
  • 施術部位の乾燥・かゆみ

症状の程度や頻度には個人差があります。実際に受けられるかどうかは、医師の診察を受けたうえで判断してください。

まとめ

  • ニードル脱毛は毛の色に依存しないため、白髪にも対応できる
  • 国民生活センターの資料も、医療機関で行う脱毛の代表的な方法として針脱毛を挙げている
  • 一方で、3学会の診療指針の脱毛治療の章に推奨度の記載はない
  • 1本ずつ処理するため時間がかかり、痛みも強いとされ、費用の構造も異なる
  • 当サイト掲載の8院では取り扱いを確認できていない
  • レーザーで大部分を減らし、白髪や残りをニードルで仕上げるという順番が現実的

出典

  1. 国民生活センター「なくならない脱毛施術による危害」2017年5月11日2026-09-05確認)
  2. 日本皮膚科学会・日本形成外科学会・日本美容皮膚科学会「美容医療診療指針(令和3年度改訂版)」令和3年度厚生労働科学研究補助金2026-09-05確認)
  3. ゴリラクリニック ヒゲ脱毛ページ(レーザーの波長・白髪や産毛への反応の記載)2026-09-05確認)

この記事の作られ方

この記事は医師の監修を受けていません。医療行為の推奨ではなく、厚生労働省・消費者庁・国民生活センター・学会の診療ガイドライン、 および各クリニックが公表している情報を整理したものです。

記載の根拠は記事末の出典に、確認日とあわせて示しています。 効果・副作用・適応の判断は個人差が大きく、記事の情報で代替できるものではありません。 治療の可否は必ず医師の診察を受けたうえで判断してください。

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