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医療脱毛のやけど|なぜ起きるのか、起きたときにどうするか

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医療脱毛の広告で目にする機会が少ないのが、やけどの話です。しかし国民生活センターに寄せられる脱毛の危害相談は毎年200件前後で推移しており、なくなってはいません

先に結論を書きます。やけどのリスクをゼロにする方法はありません。 医療脱毛は、その仕組み上、皮膚の内部に熱を加える施術だからです。できるのは、確率を下げることと、起きたときに適切に対処してもらえる相手を選んでおくことです。

やけどが起きる仕組み

国民生活センターの資料に寄せられた医師の解説は、この施術の性質をはっきり書いています。

脱毛は皮膚の内部にやけどを起こす施術です

同じ資料は、医療機関では医師が肌の色や肌質からレーザーの出力や照射時間を判断し、テスト照射を行うなどして皮膚表面になるべく影響を与えずに毛根だけを熱処理できるよう注意を払っている、と説明したうえで、それでもやけどやシミが起こってしまう場合があるとしています。

つまりやけどは「失敗したから起きる」ものだけではなく、狙って熱を加える施術に本来的についてくるものです。減らせても消せません。

厚生労働省も2016年12月に承認されたレーザー装置について適正使用の通知を出しており、不適切に使用した場合には合併症(熱傷、色素沈着過度等)のリスクがあることが明らかとなっているとしています。

リスクが上がる条件

レーザーは黒い色素(メラニン)に反応します。ここから、リスクが上がる条件が決まってきます。

  • 日焼けした肌。肌側のメラニンにも熱が集まるため、やけどのリスクが上がります。詳しくは日焼けと脱毛にまとめました
  • 色素の濃い部位、ほくろ、シミ
  • もともと肌の色が濃い場合。出力を下げる判断になることがあります
  • 自己処理で傷んでいる肌。カミソリ負けや炎症のある状態

これらは体質や生活によるもので、隠しても得をしません。カウンセリングと当日の問診で正直に申告することが、そのまま自分の安全につながります。

事前に確認しておくこと

国民生活センターの調査で目を引くのが、説明を受けたと答えた人の割合の低さです。医療機関で脱毛を受けてやけど等の症状が生じた経験のある人のうち、トラブルや副作用に関する説明を施術前に受けたと回答したのは32人(24.6%)にとどまりました。

自由診療の説明については、厚生労働省の通知が「施術の安全性に係る説明は、必ず施術前に、施術を受けようとする者に対して直接丁寧に説明しなければならない」としています。説明は受けられて当然のものであって、こちらが遠慮する筋合いのものではありません。

カウンセリングで確認したいのは次の4点です。

  1. テスト照射をしてもらえるか。肌質に不安があるなら特に
  2. やけどや肌トラブルが起きたとき、診察と薬の処方は無料か
  3. その対応は、施術を受けた院でそのまま受けられるか
  4. 日焼けや服薬について、どこまで申告が必要か

2番目と3番目は、料金表からは読み取れないことが多い項目です。当サイトのクリニック紹介では、公式サイトに記載のある範囲でこれらを整理しています。クリニック一覧から確認できます。

起きたときにどう動くか

ここでもうひとつ、国民生活センターの数字が示唆的です。医療機関で受けた脱毛で危害が発生して治療を受けたという相談122件のうち、45.9%が、脱毛を受けた医療機関とは別の医療機関を受診していました。資料は、その中には施術した医療機関の対応や治療に不満や不信感を抱いて他院を受診したという内容が多数みられた、としています。

つまり、トラブルが起きたときに施術先が頼りにならないケースが現実に一定数あるということです。動き方は次のとおりです。

  1. まず施術を受けた医療機関に申し出る。写真を撮っておくと経過の説明がしやすくなります
  2. 対応に納得できない、または症状が強い場合は、速やかに別の医療機関を受診する。やけどは早期の治療が重要です
  3. あわせて消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談する。契約や返金の話はここが窓口です
  4. 医療機関で受けた脱毛について心配がある場合は、医療安全支援センターにも相談できます

「様子を見てください」と言われて不安が残るなら、別の医療機関にかかることをためらう必要はありません。

医療機関で受ける意味

ここまで読むと医療脱毛が怖くなるかもしれませんが、話は逆です。国民生活センターは、医療機関では皮膚内部の組織を破壊する行為であるためやけど等の皮膚トラブルが起きるおそれもあるが、トラブルが起きた際も直ちに医師の診察を受けることができるとしています。

エステでは医行為に該当しない範囲の施術しか行えず、トラブルが起きても治療を行うことができません。この違いは医療脱毛とサロン脱毛の違いで詳しく整理しています。

リスクがある施術だからこそ、リスクに対応できる場所で受けるというのが、医療脱毛を選ぶ実利の中心にあります。

施術のリスクと副作用

医療脱毛は自由診療で、公的医療保険は適用されず全額自己負担です。

主なリスク

  • 皮膚の内部に熱を加える施術のため、やけどが生じることがあります
  • 日焼けした肌や色素の濃い部位では、やけどのリスクが高まります
  • 一時的な色素沈着、まれに色素脱失が生じることがあります
  • 硬毛化・増毛化が起こることがあります
  • 一度破壊された毛根は元に戻せません

主な副作用

  • 照射時の痛み
  • 照射直後の赤み・ほてり・むくみ
  • 毛のう炎
  • 施術部位の乾燥・かゆみ

症状の程度や頻度には個人差があります。実際に受けられるかどうかは、医師の診察を受けたうえで判断してください。

まとめ

  • 医療脱毛は皮膚の内部に熱を加える施術で、やけどのリスクをゼロにはできない
  • 日焼け・色素の濃い部位・傷んだ肌はリスクを上げる。隠さず申告する
  • 症状が出た人のうち、事前に説明を受けたと答えたのは24.6%。説明は求めてよい
  • トラブル時の診察・薬が無料か、その院で対応してもらえるかを契約前に確認する
  • 危害を受けた人の45.9%は別の医療機関を受診している。ためらわず受診し、188にも相談する

出典

  1. 国民生活センター「なくならない脱毛施術による危害」2017年5月11日2026-08-25確認)
  2. 厚生労働省「美容医療サービス等の自由診療におけるインフォームド・コンセントの取扱い等について」平成25年9月27日 医政発0927第1号2026-08-25確認)
  3. 厚生労働省「医療機器『ロングパルスアレキサンドライトレーザ GentleLase Pro』の適正使用について」平成29年1月10日 薬生機審発0110第4号・薬生安発0110第6号(上記の国民生活センター資料 注14・参考資料7 に引用されている内容を参照)2026-08-25確認)

この記事の作られ方

この記事は医師の監修を受けていません。医療行為の推奨ではなく、厚生労働省・消費者庁・国民生活センター・学会の診療ガイドライン、 および各クリニックが公表している情報を整理したものです。

記載の根拠は記事末の出典に、確認日とあわせて示しています。 効果・副作用・適応の判断は個人差が大きく、記事の情報で代替できるものではありません。 治療の可否は必ず医師の診察を受けたうえで判断してください。

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